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 ラグビーと出会ったのは小学2年生の頃。近くの家に住んでいた隣人がラグビー経験者だったこともあり、勧められてラグビーを始めた。しかし、初めはラグビーがあまり好きではなく、サッカーを続けたい気持ちが強かった。当時から地元の静岡で活動していたジュビロ磐田の影響も大きかった。ラグビーは楽しかったが、サッカーができなかったことに残念に思う感情もあった。

 

 幼少期は手のかからない子で1人でも外に遊んでいけるような子だった。住んでいた場所が海に近かったこともあり、よく釣りに出かけていた。とにかく、外で遊ぶことが大好きだった。

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 2015年、当時小学4年生だった天は、日本代表が南アフリカを下した、ラグビーワールドカップをきっかけに、本格的にラグビーに打ち込むようになった。中学時代には、水泳・体操・ラグビー・英語・ピアノと様々なことにチャレンジした。そんな中、ラグビーでは中学生の全国大会である太陽生命カップ出場を目指し、練習に励んだ。しかし、全国大会出場をかけた関西地区予選。あと1勝というところで芦屋ラグビースクールに敗れ、太陽生命カップ出場を逃した。

 

 中学時に見た花園では、ベスト4まで勝ち残った流経大柏が輝いて見えた。チームの歴史が変わる瞬間を目の当たりにして、歴史を塗り替える姿に「とてもかっこいいな」と刺激を受け、高校への進学を決めた。

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中学生時代に憧れたチームでプレーする今、印象的だった試合を振り返る。今年の関東大会で挑んだ国学院栃木との1回戦。以前から関東でもライバル視していた国学院栃木は、2年時に決勝で負けた相手でもあった。試合は流経大柏が終盤に逆転し、ギリギリ勝ち切ることができた。

 

憧れの選手はディアンズ・ワーナー(流経大柏OB / 2年上の先輩)である。1年時から共に試合に出場し、自分の足りていないところをカバーしてくれたり、試合中チームが辛い時にプレーで引っ張ってくれたりしたほか、グラウンド外で見せる人柄の良さにも憧れを抱いている。

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 11月13日、柏の葉公園総合競技場にて第102回全国高校ラグビー大会千葉県予選決勝が行われ、流経大柏は専修大松戸に48-3で勝利し、花園への出場権を獲得した。

 

 天自身は、第五中足骨の骨折により花園予選での出場はなく、チームの現状をグラウンドの外から見るいい機会となった。決勝は個人プレーに頼ってしまい、チームとしてまとまって戦うことができなかった。その為、チームにおけるキーマンがマークされ、個で突破しづらくなった時にチームで打開していく団結力を残りの準備期間で伸ばしていく必要性を痛感した。

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試合を観て、このままでは花園で優勝できないと感じた。しかし、今年の強みであるFWのモールではスコアが動かなくなった時に取り切る起点となり、花園につながる強みだと改めて自信をつけることもできた。

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(敬称略)

 

文:ESC Academy 海老原翔空

​画像:*本人提供

※一部他サイトからの引用含む

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ESC Academy 密着取材ドキュメント

小澤 天

No.8

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〜 大好きな仲間と、最後の舞台へ 〜

流経大柏

Sora Ozawa

すべてを懸ける

Interview

花園開幕直前インタビュー

――花園の組み合わせ結果を見て、どのように感じましたか?

 

今年はチャンスだと考えています。過去の戦績を見てもベスト16で当たる京都成章とは相性がいいので、プラスに捉えている部分はあります。油断できない相手ですが、勝てる準備はしています。

 

――流経大柏の良いところ、チームの雰囲気はどのように感じますか?

 

全員がいい意味で特徴的です。仲が良くて学年の壁もあまりなく、チーム全体が明るい雰囲気なのがとても良いところだと思います。京都成章に対する対策がまだ足りなかったことへの実感だけでなく、全国という大舞台で自分たちは全力で戦おうという向上心、日本一を取りたいという思いが強く「早く試合がしたい」という雰囲気です。

 

――自分がチームから求められているのはどんなことだと思いますか?

 

キャプテンがそんなに喋るキャラクターではないので、チームに良くないムードが漂っているときに体を張ってチームを勇気づけるプレーはもちろん、チームを鼓舞するような声を出すことが求められていると思います。

高校ラグビーは最後なので、全てを懸けていて気合が入っています。もう1回骨折れたら手術すればいいだけなので。笑

 

――花園に向けた意気込みをお願いします。

 

1、2年生で出場した花園はベスト8の壁も越えられなかったので、高校最後の年は日本一を目標にし、花園ではしっかり一戦一戦勝ち上がっていきたいと思います。

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支えてくれる方々からのメッセージ

チームメイト・中川功己さん

勝利を信じ、共に進もう、誇りを胸に

 天はいつも笑顔で、優しくみんなに接してくれています。練習では誰よりも声を張り、チームの雰囲気を変え、バイスキャプテンとして責任を持ってチームをまとめています。私生活では面白い一面やふざけた事もありメリハリがある人です。

 

 天と初めて会ったのは1年の入寮日。一際体が大きく上手いオーラを自分には感じました。天は1年の時からリーダーシップを発揮し、いつもチームの事を考え行動していました。2年の時には3年生がいる中でバイスキャプテンに選ばれ、チームに貢献していました。

 

 天との思い出は1年の花園です。チームメイトのアディナンと自分と天であの第一グラウンドでプレー出来たことは今でも忘れません。本当に良い経験でした。また天とは3年間同じカテゴリーで練習し、日々お互い指摘し合い、切磋琢磨し成長してきました。

 

 天と一緒にラグビー出来るのもこの大会が最後です。この3年間辛いこと、きついこと、沢山の壁を越えてきました。その集大成として全てを花園で出せるように頑張ります。天の力強いキャリーや激しいタックルにぜひ注目してください。

 

 〜勝利を信じ 共に進もう 誇りを胸に〜

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チームメイト・豊田晃清さん

チームに欠かせない熱い存在

 天は誰よりもチームに対して熱い思いを持っている人間だと思います。

 

 チームの雰囲気を常に考えて声をかけてくれる。その熱い思いはプレー面でも表れます。フィジカルバトルで負けないことや、しんどい時間帯で彼がラインブレイクを起こしてくれる。チームに欠かせない存在だと感じます。

 

 一年の頃は自分の事で精一杯な感じがありましたが、バイスキャプテンとして、プレーや一つ一つの行動に責任がともなって頼もしいリーダーに成長したと思います。

 

 花園でも、彼らしいハードなDF、アタックでのラインブレイクを期待したいと思います。

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