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 ラグビーと出会ったのは小学1年生の冬。自身も競技経験のあった父親に連れられて練習に行ったのがきっかけだった。ラグビーを始めた頃は練習がとても嫌だったが、試合でトライを取った時の楽しさが忘れられず、今でも競技を続ける道へと遼平を導いた。

 

 幼少期は常に活発で、叫びながら遊んでいるか寝ているかのどちらかというほど、とても元気であった。幼い頃の思い出を聞くと、新幹線に乗ろうとした際、ホームに落ちてしまい大号泣した思い出を回想しながら笑みをこぼした。

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 小学校に入学してからは練習に励む日々を送る。所属していた杉並ラグビースクールではチームの中でも随一の実力を持ち合わせていた。初めは練習後のご褒美にもらえたアイスクリーム目的に参加していたが、小学4年生頃からラグビーという競技に対して楽しさを感じるようになった。

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 中学校は、家の近くにありラグビーにも真剣に取り組むことのできる國學院久我山中学校に入学した。中学3年間、部活動という新たな環境でラグビーに打ち込み、3年時の東日本大会決勝では茗渓学園に22対21で敗れた。決勝戦に進み、僅差の試合に持ち込んだものの、1点の差で準優勝に終わったことがショックでたまらなかった。

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 高校は内部進学制度を用いて、そのまま國學院久我山高校に進学した。高校でも1年時から着実に大舞台を経験し、自身の実力を磨いた。その中でも、特に印象に残っているのは高校3年時の東京都選抜での経験だった。地方ブロック予選の千葉県選抜戦では、通常練習に加えて、直前合宿やレフリー対策をはじめ、どのように相手を崩すかという戦術を、細かいところまで考えて挑んだことで勝利を掴むことができた。しかし、国体本選の大阪府選抜戦では、相手チームの情報が少ない中、自分たちで戦況を予想しながら戦術を立てて当日を迎えたが、ここでも1点差の惜敗に涙を呑んだ。しかしながら、東京都選抜で細かい対策を考えながら試合に臨めたことは、更なる成長へ欠かせない大きな経験になった。その学びと経験を久我山に持ち帰り、年末の花園に向けて練習に励む。

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 そして11月13日、秩父宮ラグビー場で行われた決勝戦では成城学園を29対5で破り、2大会連続43度目の出場を決めた。

 

 準々決勝と準決勝はスタンドオフで先発したものの、準決勝で脳震盪を起こしてしまい、決勝戦は離脱する形となった。花園への切符をかけた決勝戦はグラウンドに立つことはなかったものの、チームの現状を外から実感する機会となった。

予選の3試合を振り返って、チームとして中盤でのディフェンスに練習の効果が現れた。相手にプレッシャーを与え続けながらペナルティも誘い、優位に試合を進めることができた。ゲームコントロールも自分の思い通りに描けたシーンが多かったが、エリアマネジメントやアタックオプションの使い分けはまだ十分ではないと課題も見えた。

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(敬称略)

 

文:ESC Academy 海老原翔空

​画像:*本人提供

※一部他サイトからの引用含む

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ESC Academy 密着取材ドキュメント

袖山 遼平

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〜 これまでの学びと経験を大舞台で 〜

國學院久我山

Ryohei Sodeyama

最後の目標へ

Interview

花園開幕直前インタビュー

――花園の組み合わせ結果を見て、どのように感じましたか?

 

いいグループだな、とは思いました。組み合わせ表を見た感じいけそうだなというか、崩せるところはあるかなと感じています。東福岡(福岡県代表)とか東海大仰星(大阪第三地区代表)とかは崩しづらいが、報徳(兵庫県代表)は最近強くなってきたチームでもあるので、自分達にも崩せるポイントがあると思います。

 

――久我山の良いところ、チームの雰囲気はどのように感じますか?

 

学年関係なく仲が良く、コミュニケーションがしっかりとれているところが、良いチームだなと感じます。遠征メンバーも発表されて大会に臨む気持ちも入っていますし、まだこれから詰められるところをあと2週間で詰めていきたいと思います。

 

――自分がチームから求められているのはどんなことだと思いますか?

 

個人としてはまず第一に、ゲームコントロールです。やはり今、チームとしてエリアマネジメントのところを重視して試合を組み立てているので、キックの判断と精度のところは去年に比べても特に今年は重要視されているところかな、と思います。

 

――花園に向けた意気込みをお願いします。

 

チームの目標が優勝することなので、目標に向けていい準備をしていきます。

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Message

Message

Message

支えてくれる方々からのメッセージ

チームメイト・酒井明人さん

最後の花園、人で輝くために。

 僕は、中学二年の東京都選抜のセレクションで初めて遼平を知りました。当時、公立の中学でラグビーをしていた僕にとって、久我山のキャプテンだった遼平は雲の上の存在。多分最初は僕のことを知らなかったと思います。笑 三年時にも東京都選抜として一緒にプレーをすると、本当にうまい。毎日が刺激的で凄く楽しかったのを覚えています。

 

 遼平はとにかくキックがうまい。タッチキック、コンバージョン、ハイパント、ドロップなど、出したらキリがないですが、毎日凄い練習をします。全体練習の後に一緒にキック練習をしていたら、気づいたら二時間経っていたこともありました。笑

 

同級生はもちろん、先輩後輩とも仲良く出来て、全体をまとめてくれる遼平が久我山の心臓であることは間違いありません。

 

遼平と一緒に闘えるのはこれで最後になります。花園に出てるハーフ団の中では、最も身長が小さいコンビだと思いますが、そんな僕らが輝くところを是非見てください。

 

下馬評を覆すためにやってきました。久我山に注目しておいてください!

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友人・平塚英一朗さん

たくさんの刺激をくれた、ライバルへ

遼平とは私が中学時代通っていたラグビースクールで初めて知り合いました。お互い中学校のラグビー部での活動をメインにしていたため、彼と深く親交を持つようになったのは東京都中学選抜のチームメイトになってからで、チームの練習や試合だけではなく、よく2人で近所のグラウンドに自主練をしにいったり、ラグビー観戦に行ったり時には遊びに行ったりしていました。

 

試合中の遼平は冷静で落ち着いているように見えますが、実はその中にも熱い情熱を持った漢です!落ち着いている遼平を見て自分も冷静にならなければと我に帰ることが何度もありましたが、チームが優勢のときには思い切り喜んで感情を爆発させたりして、雰囲気を盛り上げてくれます。

 

プライベートな場面で会う時はきまって明るく、一緒に過ごしているとたまに羽目を外しそうになるくらい楽しいそんな人柄です笑。

 

遼平と私は高校3年間を「ライバル校同士」として歩み、一年生から試合に出場している遼平を見てとても刺激を受けました。

 

そして高校3年時の花園をかけた都大会準決勝で遼平の率いる國學院久我山と戦うことができたのが一番の思い出です。私の高校ラグビー生活がそこで終わり、思い出すと悔しくなりますが、久我山には私たちの分まで花園で結果を残してほしいし、遼平の活躍を願っています。

 

花園で完全燃焼してほしいです、遼平がんばれ。

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